今日の日経新聞より、リサイクルペットボトル原料の価格上昇という記事。
理由は、大手飲料メーカーによるリサイクル原料の使用推進によるもの。
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO57061010R20C20A3QM8000/
これまでプラスチックの再生原料は、原油から精製されるバージン原料に比べて低価格であることが、需要家にとっての選択基準でした。
再生原料にはどうしても埃や異物が混じるため、真っ白や透明な製品を作るのが難しく、そのため原油価格が下がる局面では、需要家は安く品質の良いバージン原料を選好し、再生原料の価値は下落していました。
しかし昨今、記事のように「再生原料であること」に価値を見出し、選ばれるケースが増えてきています。
リサイクルは世界中どこでも市場原理によって回っているため、そのような形で消費者の意識が白さや透明度よりも、再生原料であることに価値を置くようになれば、SDGsのうちいくつかの目標達成は十分に可能であると考えています。
一方で、プラスチックの原料であるナフサは、あくまで石油製品の副産物であるため、バージン原料は使いませんといったところで、じゃあこのナフサどうするの?という課題は残ります。
かといって、リサイクルしなくていいとは決してなりませんが。